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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】漂流する朴槿恵政局~「権力は空白」の危険な兆候

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
漂流する朴槿恵政局~「権力は空白」の危険な兆候

1日、韓国・亀尾で、炎を上げて燃える故朴正煕元大統領の生家。娘である朴槿恵大統領への反発を背景にした放火の可能性が指摘されている(聯合=共同) 1日、韓国・亀尾で、炎を上げて燃える故朴正煕元大統領の生家。娘である朴槿恵大統領への反発を背景にした放火の可能性が指摘されている(聯合=共同)

 朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)の弾劾訴追案が9日、採決されることが確実となり、弾劾政局の攻防は山場を迎えた。これから韓国はどこに向かうのか。弾劾が可決しても憲法裁判所の裁定次第。弾劾が否決されても国民的な朴大統領退陣デモはむしろ拡大が予想されている。決定を国会に委ねた「退陣」を表明した朴大統領の引き際をめぐる混迷が長引けば長引くほど、「何が起きるかわからない」(韓国人記者)という異常事態が続く。今週末も「即刻退陣」を求める韓国全土の国民的デモが予定され、求心力を失った権力の空白を不安視する声も強い。

保守陣営は迷走、すでに大統領選政局に

 弾劾案の採決は与党の非朴派の動向次第。非朴の28人以上が賛成に回らなければ弾劾案は可決しない。この1週間は野党の非朴派への切り崩しが焦点だ。

 弾劾に同調していた与党の非朴派は目下、野党の推進する弾劾議決と、与党の親朴派が提案する「4月退陣、6月大統領選」の両にらみの構えで迷走中だ。朴大統領が談話で「進退問題は国会に委ねる」とした以上、この条件を満たすには「4月退陣」の与野党合意が必要だが、野党側にその気は全くない。

 だが、非朴派にとっては大統領が辞意まで表明しているのに、野党主導の弾劾推進に加わり続けるのは、「それでも与党か」と保守から批判を浴びることになる。結局、「世論はいま弾劾にある…」と煮え切らない態度になっている。

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