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【電通女性社員過労自殺】高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(上)「電通鬼十則は即時消すべき」

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【電通女性社員過労自殺】
高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(上)「電通鬼十則は即時消すべき」

富士の樹海に設置された自殺防止の掲示板について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影) 富士の樹海に設置された自殺防止の掲示板について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影)

 「背景には電通固有の問題と第三次産業に共通する問題両方あります。まずは電通固有の問題。これは鬼十則に端的に示されてます。特に第5項が問題です。『取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…』というのは目的達成が働く者の健康よりも優先されるということです。そのためには手段も選ばない。違法行為も当然。人権思想、遵法(じゅんぽう)精神が著しく弱い」

 「また、電通はネット広告で不正をしていた。9月に幹部が会見しました。要は、広告の実態に見合わない請求を行っていたと。その中で担当者は恒常的な人手不足に陥っていたと説明しています。背景にはネット広告の急速な拡大があった。過労死と同時に不正も行っていたわけです。多くの職場で過労死と業務不正は同時に発生しています」

 お客様は本当に神様?

 「もう一つは日本の第三次産業に共通する問題で過剰サービスによる業務量の増大です。『お客さまは神様』『クライアントファースト』という言葉は日本である意味、あまりにも行き過ぎている。クライアントの要求があればどんな無理な納期設定にも応じようとする姿勢が当たり前になっている。『明日までにやってくれ』といわれたら徹夜し、休日返上してもやる。また、“何でも屋”的サービス提供。『自分のとこの社長が出張するのに良いホテルを探してくれないか』と。業務と関係ないから断ればいいのに、絶対断らない。こういう状況が日本にはある。昨年7月に閣議決定されました過労死防止大綱にこういうものを入れてもらいたいと言いました」

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