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【電通女性社員過労自殺】高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(上)「電通鬼十則は即時消すべき」

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【電通女性社員過労自殺】
高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(上)「電通鬼十則は即時消すべき」

富士の樹海に設置された自殺防止の掲示板について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影) 富士の樹海に設置された自殺防止の掲示板について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影)

 「当時ある学者が『湖に飛び込む工女の亡きがらで諏訪湖が浅くなった』という発言をしました。これが社会問題になった。現代も長時間労働が健康をむしばむということは指摘されています。ほとんど労働時間規制が行われなかった戦前の実態を戦後の日本は受け継いでいると思います。確かに戦後の新憲法では労働基準法が制定され1日8時間の規制が作られたわけです。しかし戦後の高度成長期で長時間労働システムが日本的経営システムにインプットされ、確立されました」

 《戦後の新憲法の下で1947年に労働基準法が制定され、1日8時間労働が原則と定められた》

 「一つには残業しても給料を払わない。サービス残業無給問題ということ。もう一つは三六(さぶろく)協定。労使協定において長時間労働を合法化する。この非合法と合法の組み合わせで長時間労働が確立されました。この結果、80年代後半バブル絶頂のころ、突然死が心臓疾患で頻発しました」

 《三六協定とは、労働基準法36条をもとにする通称で、残業や休日労働を行う場合に規定が必要な手続。労働基準法は労働時間や休日について第32条で法定労働時間を1日8時間、1週40時間と定めており、第35条で週1回の休日をとらせると定めている。第36条は労働時間を延長し、休日に労働させる場合は労使協定をし、行政官庁に届け出ることが必要としている》

 

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