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【にっぽん再構築 子供が危ない】保育園が開園できない負の連鎖 知らない子の声はノイズか

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
保育園が開園できない負の連鎖 知らない子の声はノイズか

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 「大きくなったわね」

 フィンランドの首都、ヘルシンキ郊外の子育て支援施設。保健師のピリオ・ラングドンさん(52)は、赤ちゃんの体重を量り終えると、見守る母親のパウラ・ルアマネンさん(35)にほほ笑んだ。

 「疲れてない?」

 ルアマネンさんには6歳の長男を筆頭に長女(4)、次男(1)と3人の子供がいる。子供の眠りが浅い、食事を拒む…。子育ての相談は、ラングドンさんにずっとしてきた。

 フィンランドでは、妊娠期から子供の就学まで、1人の保健師が母親やその家族に寄り添う。「実の親よりも信頼できる」とルアマネンさんは笑う。

 「ネウボラ(助言の場)」-。フィンランドにはそう呼ばれる子育て支援施設が約850カ所ある。

 日本では、妊婦健診は産科、産後の乳児健診や予防接種は小児科と分散されているが、フィンランドではネウボラに一元化。妊娠の兆候が分かると病院ではなくネウボラへ行く。保健師を基点に医師や保育士、行政職員らが連携する。

 「心配せずに子供を産んでいいんだという『安心感』が社会にある」。同国で出産経験のある50代の日本人女性は話す。対話に重きを置いた支援が母親の孤立化を防ぎ、虐待などの問題は起こりにくいという。

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