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【阿比留瑠比の極言御免】菅直人元首相の言動は福島の風評被害を招く 根拠なく放射線被害を決めつけるとは…

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【阿比留瑠比の極言御免】
菅直人元首相の言動は福島の風評被害を招く 根拠なく放射線被害を決めつけるとは…

9月23日、台北市内で脱原発について講演する民進党の菅直人元首相(田中靖人撮影) 9月23日、台北市内で脱原発について講演する民進党の菅直人元首相(田中靖人撮影)

 悪気はないと信じたいが、菅氏自身が風評被害を広げているとしか思えない。菅氏は、福島県で放射能により甲状腺がんが増えていると言いたいようだが、そもそもそれは、元首相の肩書で広めるような確定的な事実なのか。

 福島医大の研究チームによると、原発事故後4年間の県民甲状腺検査では、外部被曝線量と甲状腺がんの発見に関連はみられない。

 国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)が11月にまとめた白書も、原発事故による被曝を原因とするがん患者の増加は考えられないとする見解をとっている。国際放射線防護委員会(ICRP)の報告も同様の立場である。

 にもかかわらず、菅氏は27日のブログをこう締めくくっていた。「政府は被害の実態を公表し、東電と共に被害者に対する徹底した支援を行うべきだ」

 本当に被曝被害が出ているのであれば支援は当然だ。だが、実態のない被害を「ある」と断言する姿勢は、福島県のイメージを傷つけ、復興の足を引っ張りかねない。実態はあるというのなら、事故発生時の首相で現職国会議員である菅氏自身が、明らかにしてはどうか。(論説委員兼政治部編集委員)

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