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【運動記者の直言】ジャンボ尾崎よ、シニアをなめてはいけない! 5年連続の賞金王・ランガーが歩んできた40年

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【運動記者の直言】
ジャンボ尾崎よ、シニアをなめてはいけない! 5年連続の賞金王・ランガーが歩んできた40年

シニアでも存在感を示すランガー。スリムな体は20代の頃から変わらない(AP) シニアでも存在感を示すランガー。スリムな体は20代の頃から変わらない(AP)

 40年にわたる息の長い競技人生は、必ずしも順風満帆だったわけではなく、20代からパッティングの「イップス」に襲われ、1メートル以内のOKパットを外すことが何度もあった。パットの握りを変えたり、さまざまな形状のパターを試したり…。「長尺パター」と出合ったことで自信を取り戻したが、長尺パターに関するルール改正によって、またしても試行錯誤を強いられることになる。

「あるがまま」にプレーする

 ランガーは逆境にめげずに、一つ一つ克服してきた。どんなトラブルに見舞われても「不都合」を呪うことなく冷静に対処。ゴルフの基本ともいうべき「あるがまま」のプレーを一貫して続けてきた。チャンピオンズツアー最終戦の中継(NHK・BS)で解説していたゴルフ評論家の川田太三氏は「1週間単位だとランガーに勝つ者は何人もいるが、1年間で考えるとランガーが抜けている」と評し、比類なき安定感の持ち主をたたえた。

 ランガーの母国・ドイツで子供があこがれるスポーツといえばサッカーが群を抜き、次いでテニス。ゴルフはむしろマイナー競技の部類に入る。ランガーが全盛期の頃、テニスのウィンブルドン選手権を「17歳7カ月」で制したボリス・ベッカーの方がメディアに取り上げられる機会が圧倒的に多かったといわれる。人気ではランガーは一番になれなかったが、競技の第一線にいる時間は、30代前半で引退したベッカーとは比べものにならないほど長く、生涯に稼いだ獲得賞金もランガーに軍配が上がる。

 余談だが、ベッカーは現在、ノバク・ジョコビッチのコーチとしても有名だが、引退後は脱税や不倫、事業の失敗などで世間を騒がした。生涯、競技の最前線で戦えるという点で、プロゴルファーは他のアスリートと比べて恵まれているといえるかもしれない。

 国内に目を向ければ、来年1月に70歳になる尾崎将司が現在もレギュラーツアーにこだわり、これまでシニアの大会には出場していない。シニアにはレギュラーツアーにはない魅力がある。「ジャンボ」がシニアに参戦すれば、AON(青木功、尾崎将、中嶋常幸)効果でツアーは相当盛り上がるだろう。シニア参戦は決して恥ではない。南海の名将・鶴岡一人になぞらえば、「銭(ゼニ)はシニアの芝にも落ちている」ということになる。「壮年の星」ランガーのように、レジェンドたちが集う舞台で熟練の技を披露して新境地を開いてみてはいかがか。

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