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【にっぽん再構築 子供が危ない】崩れゆく食卓 叱れない親たち

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
崩れゆく食卓 叱れない親たち

 「過保護にしない」「勉強を強要しない」…。各テーマは4ページほど。拾い読みができる構成。重要な部分は文字の色や大きさを変えて強調され、けい線まで引かれている。売れ筋の子育て本はこうした“ビジネス書”のような体裁が多い。

 「すぐに『答え』は得られるだろうが、子供と向き合い、悩むという過程を端折(はしょ)っては、子供を育てる確かな力は得られない」

 宮城学院女子大の天童睦子教授(教育社会学)は購読層を、問題の解答を与えられることに慣れたマニュアル世代とみる。

 NTT西日本が21年に行った調査(育児中の主婦519人対象)では、84・6%が「育児にインターネットは必要」と回答。子供らと公園で過ごす時間(週2・9時間)を、交流サイト利用(同3・9時間)が上回った。スマートフォンの普及でこの割合はさらに高まっているはずだ。

 核家族化、女性の社会進出、肥大化する育児負担…孤立した親たちが情報の海に溺れながら、マニュアル本やネットに寄りすがる光景が浮かび上がる。

 天童教授は語る。「目の前の子供を見て、一生懸命、悩んでほしい。うまくいかなくて当たり前。子育ては、親が成長する機会でもあるのだから」

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