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【私が見た米大統領選】接近、わずか2メートルで感じた期待感と日米メディア「トランプ叩き」一辺倒の落差 外信部編集委員 黒沢潤

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【私が見た米大統領選】
接近、わずか2メートルで感じた期待感と日米メディア「トランプ叩き」一辺倒の落差 外信部編集委員 黒沢潤

2015年8月30日、米東部ニュージャージー州プレインフィールドのゴルフコースに警備員とともに現れたドナルド・トランプ氏(黒沢潤撮影) 2015年8月30日、米東部ニュージャージー州プレインフィールドのゴルフコースに警備員とともに現れたドナルド・トランプ氏(黒沢潤撮影)

 女性票の行方に関する米メディアの報道についても疑問が残った。トランプ氏の女性蔑視発言は大いに物議を醸したが、トランプ氏の各地の選挙集会にはいつも、大勢の女性支持者が駆けつけた。だが、米メディアはそうした女性たちの姿をあまり取り上げることはなかった。結局、投票当日の米CNNテレビの出口調査では、クリントン氏を支持した女性が54%にとどまる一方、トランプ氏は42%を得票し、世間を驚かすに至った。

 厳しい冬、川の表面は凍っていても、その下には水がゆっくり流れている-。今回の米報道では、実際の動きが客観的に伝えられていなかったような気がしてならない。

 米メディアや研究所などは、世論調査の数字に一定の操作を加えて発表することもあり、選挙後には、「謝罪する」(バージニア大政治センターのラリー・サバト所長)といった反省の言葉も出た。

  ◇  ◇  ◇

 トランプ氏当選後の今、注目されるのは、1月から本格始動する新政権の政策だ。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から予定通り離脱するほか、共和党政権なら当然、方針転換する政策以外、どれだけ「荒唐無稽」な政策を実行するというのだろう。環境保護を軽視するかのような姿勢は22日、さっそく軟化させる兆しを見せた。すべてのイスラム教徒の米国入国禁止、メキシコとの間の「壁」建設といった主張も転換し、現実に即した政策を遂行していくのではないかとみている。「希代のエンターテイナー」から、「政権を担う現実主義者」への転換である。

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