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【至誠の人 揖取素彦物語(64)】中村紀雄 「県庁はぜひ前橋に」

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【至誠の人 揖取素彦物語(64)】
中村紀雄 「県庁はぜひ前橋に」

 「糸で稼いだ金で学校をつくり、教育に力を入れてください。人づくりは閣下の天職とうかがっております。私が申すまでもなく、新時代の群馬を支えるのは人でございます。及ばずながら私たち前橋の糸商人の意地をかけて、応援させていただきます」

 「驚きました。あなたは今、私の思いをみな話された。私は、難治といわれたこの県を新産業と人づくりで興そうと考えています。新産業とは生糸産業です。そのために前橋の糸商人の力を借りねばなりません。前橋城は県政の場として最適でしょう。東国の要として頑張ろうとした藩主やサムライたちの志気が伝わる場所です。下村善太郎殿、あなたの話を聞いて、この楫取、腹が決まりました」

 「閣下、そのお言葉、この善太郎、感謝の極みでございます」

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