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【検証・文革半世紀 第4部(3)】強まる主席夫人の影響力 「文芸指導」足場にじわり

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【検証・文革半世紀 第4部(3)】
強まる主席夫人の影響力 「文芸指導」足場にじわり

 昨年末、中国政府を批判する書籍などを出版、販売する香港市中心部の「銅鑼湾書店」の関係者5人が次々と失踪し、国際社会の大きな注目を集めた。

 「あれは『彭弁』の指示だったらしい」

 北京の中国共産党関係者の間で最近、こんな話が出回り始めた。

 「彭弁」とは国家主席の習近平の夫人、彭麗媛(ほう・れいえん)の名を冠した弁公室(事務所)をさす。共産党関係者によれば、2013年に設置されたファーストレディーのための機関だ。が、その存在は公表されていない。

 事件では、中国当局が後に5人の拘束を認めた。国内で起こした交通死亡事故のため警察に出頭した1人を除き、他の4人は調査に協力していると発表した。

 しかし、16年6月に香港に戻った書店店長の林栄基が記者会見を開き、当局は言論弾圧の目的で自分たちを拘束したと述べた。

 5人が拘束されたのは、習近平の女性スキャンダルに関する暴露本の出版が目前に迫っていたことが最大の理由だ、とささやかれた。

 ある党関係者は、出版計画を知った「彭弁」が、「いかなる手段を使っても出版を阻止せよ」と警察に指示を出したと証言する。

   ■    ■

 中国建国後の実質的な最高指導者の妻の中でも、歌手出身の彭麗媛は、毛沢東の夫人で女優出身の江青との類似点が目立つ。

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