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【歴史戦】「虐殺」写真に裏付けなし 同士討ちの可能性は触れず 日テレ系番組「南京事件」検証

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【歴史戦】
「虐殺」写真に裏付けなし 同士討ちの可能性は触れず 日テレ系番組「南京事件」検証

「南京大虐殺記念館」にある「平和の鐘」。奥には犠牲者30万人の文字が見える=4月、中国江蘇省南京(原川貴郎撮影) 「南京大虐殺記念館」にある「平和の鐘」。奥には犠牲者30万人の文字が見える=4月、中国江蘇省南京(原川貴郎撮影)

 番組は最後に実際の南京の揚子江岸から見える山並みと写真の背景の山の形状が似ていることを示した。南京陥落後、旧日本軍が国際法に違反して捕虜を“虐殺”。元兵士の日記の記述と川岸の人々の写真がそれを裏付けている-そんな印象を与えて終わった。

 番組は今年6月、優秀な番組を顕彰するギャラクシー賞(特定非営利活動法人「放送批評懇談会」主催)の2015年度優秀賞(テレビ部門)を受賞した。だが、果たしてこれが南京陥落後の実相なのだろうか。

 ◆毎日新聞では「読者提供写真」

 中華民国が残した記録を中国政府は中国第二歴史●案館(南京)に保管している。日中戦争の中国側の資料集の一つ『抗日戦争正面戦場』(江蘇古籍出版社・1987年8月第1版)は日本軍の進撃を受け、南京から揚子江を渡って逃れようとする中国兵らの状況を具体的に記録している。

 「秩序はなくなり、少ない船にも殺到し、銃が発射された。渡河中の船を狙って発砲する者もおり、破壊され水没する船も出た。多くの荷物を積み込み、沈没する船もあった」(陸軍78軍南京会戦詳報)

 「10万の大軍が揚子江の河畔に集まったのに渡河の準備が不十分であった。やむなく筏(いかだ)にしたが溺死するものが多かった」(憲兵司令部戦闘詳細報告)

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