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【ドゥテルテ・ショック(下)】南シナ海二転三転 国民世論・中国の懐柔両にらみ

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【ドゥテルテ・ショック(下)】
南シナ海二転三転 国民世論・中国の懐柔両にらみ

 しかし、日本政府関係者は「想定と違う展開となってきた」と困惑する。フィリピンのロレンザーナ国防相は7日、アキノ前政権が4月に米国と合意した南シナ海での定期的な合同哨戒活動について、米側に「保留」を通知したと発表。対米政策は転換しつつある。

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 ドゥテルテ氏はきょう18日、中国を初めて公式訪問し、習近平国家主席らと会談する。フィリピン大統領の訪中は11年のアキノ前大統領以来5年ぶり。南シナ海問題の対立で冷え込んだ両国関係の修復を優先し、当初は会談で同問題を「議題にしない」としていた。

 だが、ドゥテルテ氏は16日、ブルネイと中国への歴訪を前に、南シナ海の領有権主張は「堅持する。取引はしない」と記者団を前に態度を一変。南シナ海での中国の主権主張を完全否定した仲裁裁判所裁定の順守も「訴え続ける」とした。

 背景には、国内の反発への配慮がありそうだ。仲裁裁判を主導したフィリピン最高裁のカルピオ判事は14日、北部ルソン島沖のスカボロー礁(同・黄岩島)について、大統領が中国からの資金援助などと引き換えに主権放棄すれば「弾劾に値する」とも警告した。

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