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【生前退位】タイムリミットはあと2年? 「大嘗祭」の準備に法改正は間に合うのか 12月の天皇誕生日を気にする政府

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【生前退位】
タイムリミットはあと2年? 「大嘗祭」の準備に法改正は間に合うのか 12月の天皇誕生日を気にする政府

即位の礼の一環として行われた祝賀御列の儀の車列。天皇、皇后両陛下を乗せたロールスロイスのオープンカーには、燕脂に金色の菊のご紋章の天皇旗が立てられ、沿道に集まった国民がお祝いの旗を振ってお迎えした=平成2年11月12日 即位の礼の一環として行われた祝賀御列の儀の車列。天皇、皇后両陛下を乗せたロールスロイスのオープンカーには、燕脂に金色の菊のご紋章の天皇旗が立てられ、沿道に集まった国民がお祝いの旗を振ってお迎えした=平成2年11月12日

 仮に政府が前回の例を踏襲した場合、大喪の礼に関しては、天皇が存命であれば必要ない。だが、30年11月に大嘗祭を執り行うとなれば、同年の年始に皇太子に譲位しないと間に合わなくなる。そうなると、来年の通常国会で皇室典範改正を含む法整備を行わないといけなくなるのだ。

 また、皇室典範は天皇の終身在位を前提にしているため、生前退位が実現した際に皇位継承のための“引き継ぎ式”を新たに行う必要性が生じてくる。三種の神器を天皇陛下から皇太子さまへ直接手渡すのも一案だが、どのような儀礼がふさわしいか議論を呼ぶだろう。

 政府が直面するもう一つのタイムリミットは、12月23日の天皇誕生日だ。

 天皇陛下は毎年、誕生日に合わせて記者会見に臨まれ、1年間の感想を述べられる。政府は、陛下が会見で生前退位について触れられることがあるのか気にしている。

 生前退位は7月13日夜、天皇陛下が意向を示されていることをNHKが報じて公になった。報道の経緯については、極秘で進められた計画が何者かによってNHKにリークしたなどとささやかれているが、ごく一部を除いて予期しなかった報道だったことは間違いない。

 このため、官邸筋は「もし、陛下が会見で生前退位の進捗について不満でも述べられたら目も当てられない。内閣支持率にも影響する。誕生日までに議論が進んでいるところを示さないといけない」と話す。

 政府は当初、有識者会議の設置に消極的だったが、報道各社の世論調査で生前退位に賛同する回答が多いなど国民に理解が広がっていることから設置を決定。天皇誕生日までに専門家からのヒアリングを終わらせ、生前退位の実現に向けた道筋を示したい考えだ。(政治部 広池慶一)

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