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【ロシア万華鏡】米国の五輪選手の医療情報を次々に暴露 ロシアの関与が疑われるハッカー集団「ファンシー・ベア」の正体とは?

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【ロシア万華鏡】
米国の五輪選手の医療情報を次々に暴露 ロシアの関与が疑われるハッカー集団「ファンシー・ベア」の正体とは?

ファンシー・ベアのサイト画面(AP) ファンシー・ベアのサイト画面(AP)

二重基準

 今回、情報が流出した米国人選手は、各競技連盟や反ドーピング機関の承認を得たうえで、治療目的で薬物を服用していた。サイバー攻撃が、選手らのイメージダウンを狙った犯罪行為であることは疑いがない。

 一方、露国営テレビは事件発覚の翌日、“米国の一大スキャンダル”であるかのように繰り返し事件を報じた。女性キャスターは「ロシア人選手の多くはメルドニウムの服用で五輪出場を禁じられ、米国人は禁止薬物の服用も許されている。なんという“二重基準”でしょうか」と米国を非難してみせた。

政治的陰謀

 ロシアでは一連のドーピング問題について、国民の多くは政権が主張するように、他国による「政治的陰謀」だと考えている。今回の事件が今後、どこまで広がりを持つかは不透明だが、国営メディアに政権擁護のための格好のプロパガンダ(政治宣伝)材料を与えたことは間違いなさそうだ。(モスクワ 黒川信雄)

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