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【学校蔵の日本酒塾19】市川記者の体当たり蔵人ルポ(7) いよいよ搾りの日 「辛い!」 杜氏も驚く

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【学校蔵の日本酒塾19】
市川記者の体当たり蔵人ルポ(7) いよいよ搾りの日 「辛い!」 杜氏も驚く

醪を酒袋に入れる市川雄二記者。真剣な表情だ=9月1日、新潟県佐渡市西三川の学校蔵 醪を酒袋に入れる市川雄二記者。真剣な表情だ=9月1日、新潟県佐渡市西三川の学校蔵

 「並べる間隔は均等に」と蔵人の島倉利浩さん(39)。醪を入れた酒袋に触ると、ぷにょぷにょして水枕のような感覚です。1カ月前に「学校蔵仕込み2号」の搾りを体験しましたが、甘い酒だったことからべたべたした感触でした。これはさらっとしています。醪の温度も5、6度くらいと冷たいです。

 近くの仕込みタンクでは、脚立の上から蔵人の近藤時男さん(23)が黙々とかきまぜています。手にしているのは櫂(かい)棒。「上槽のときは櫂を入れておかないと(タンクの下側についている)飲み口のところで醪のクズが詰まってしまうのです」。なるほどなあ。近藤さんはがっちりとした体格をしています。「学生時代に野球をしていました。キャッチャーです。その延長で今も毎日トレーニングをしています」。150キログラムのベンチプレスをあげるとか。頼もしい。今年から3年間の予定で新潟清酒学校(新潟市)に通っているホープの1人です。

 記者は再び槽に戻りました。何層にも酒袋が積み重ねられると、その上にステンレスの板を敷き、さらに木材を積み上げ、油圧吟醸搾り機という、機械で圧力をかけます。

 押す力は?

 「今は1トン」と中野さん。

 1カ月ぶりに再会した読者参加の伊藤京(みやこ)さんが「へえ、1トンも!」と驚きます。

 「いきなりだと袋がはじけるので徐々にかけます」と中野さん。スイッチを作動させ、最終的には8トンくらいまで押力をかけるといいます。

 しばらくすると、搾りにかけられた液体がチューブを流れてきました。味見用の「たまり場」からヒシャクですくい、ちょっと味わいました。

 おー、辛い!

 気持ちのよい辛さ。しかも相当な辛さです。コクやうま味も感じます。

 中野さんが笑みを浮かべながら「向こう(本社)でできている酒とは違う思い入れがある。かなり苦労させられましたよ。ははは」。

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