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【検証・文革半世紀 第3部(6)】青春捧げた農村、2000万人辛酸 安い年金、都会で暮らせず

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【検証・文革半世紀 第3部(6)】
青春捧げた農村、2000万人辛酸 安い年金、都会で暮らせず

チャン・イーモウ(張芸謀)監督(野村成次撮影) チャン・イーモウ(張芸謀)監督(野村成次撮影)

 北京出身で現外相の王毅も高校卒業後、黒竜江省の農村に下放され、8年間過ごした。文革の後、北京第二外国語大学日本語学科に入学したのは24歳の時だった。

 一方で、爪痕の深さも底知れない。王が汗を流した黒竜江省には2008年、元知識青年の専門病院ができた。農村部の生活に適応できず、精神疾患を患った患者約100人が過ごす。

 取材した中国人記者によると、家族に突き放され、自力で生活できない重症患者が多いが、文革当時の歌が流れるとリズムに合わせて口ずさむ。時々、「毛主席は世界で最も赤い太陽だ」といったシュプレヒコールを叫ぶという。

 あたかも文革がまだ続いているかのように。

(敬称略)=第3部おわり

 中国総局 矢板明夫が担当しました。

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