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【検証・文革半世紀 第3部(1)】「黒幕は米国人だ」南シナ海裁定でKFC入店拒否…毛沢東時代に重なる排斥

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【検証・文革半世紀 第3部(1)】
「黒幕は米国人だ」南シナ海裁定でKFC入店拒否…毛沢東時代に重なる排斥

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 「米帝国主義を打倒せよ」

 7月17日の午後。中国北部、河北省唐山市のケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の店の前に集まった男女約60人が連呼した。「米国製品を食べることは、私たちの先祖の顔に泥を塗ることだ」と書かれた横断幕を掲げ、店に入ろうとする者には「お前はそれでも中国人か」と説教して阻止した。

 「いつ暴力を振るわれるか分からない怖さがあった」(店の関係者)という抗議の端緒は、南シナ海の領有権をめぐり、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が7月中旬に下した裁定だ。訴えたフィリピンの主張がほぼ認められ、事実上、中国の“全面敗訴”だった。

 抗議に参加した白タク運転手は電話取材に、「ラジオで私たちの領土が奪われたと聞いた。腹が立って仕方がない」と話した。KFCへの営業妨害は「愛国行動だ」と言い放った。

 抗議はマクドナルドや自動車大手フォードの専売店などの米系企業にも広がった。フィリピンではなく、直接関係のない米系企業が対象となったのは、中国の官製メディアが「裁定の黒幕は米国だ」などと反米キャンペーンを展開し、民衆の怒りを誘導したからだ。

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