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【レコードの魅力】針を置く儀式の神秘性 マニアでなくても…2万枚所蔵の区立図書館やプレーヤー展

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【レコードの魅力】
針を置く儀式の神秘性 マニアでなくても…2万枚所蔵の区立図書館やプレーヤー展

小石川図書館で、松田聖子、初のベストアルバム「聖子・fragrance」(昭和56年)を聴く 小石川図書館で、松田聖子、初のベストアルバム「聖子・fragrance」(昭和56年)を聴く

 レコードへの関心が高まっている…。というと、一部の音楽マニアの話と思われがちだが、そんなことはない。今でも貸し出しを行う図書館があり、誰もがお金をかけずに楽しめる。音楽がデジタルデータ化する前の確かな「物」としての存在感。針と溝からわき出すアナログの旋律が、時間旅行へと誘ってくれる。

   (重松明子、写真も)

 東京都文京区立小石川図書館のレコード室に入ると、クリフォード・ブラウン、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス…。今もCDで愛され続けるジャズ黄金期のLPが並び、「バーでも開けそう!」と興奮する。

 「そうですね。約2万枚は、都内の公共図書館でも断トツ1位の枚数。時代を切り取る歴史資料として、大切に保存公開しています」と山田万知代館長(45)。

 1950年代からCDへの過渡期の80年代半ばまでにリリースされたクラシック、ロック、ポップス、歌謡曲、童謡、古今亭志ん生の落語も…と幅広いラインアップ。区民でなくても1人10枚まで借りられ、昨年度は約5千点を貸し出した。館内でも聴ける。

 改めて心ひかれるのは、LPジャケットの芸術性と時代感だ。伝説のデュオ、グレープ「三年坂」(昭和51年)のアルバムを開くと、バイオリンを弾くさだまさしが長髪でとてもスリム。「懐かしい!と、友人同士で盛り上がる姿も見かけます」と山田館長。

 松田聖子の初期のベスト盤に針を落とすと、プツプツというノイズを打ち消すようにツヤと伸びのある歌声が響く。

 同館では関心の高まりを受け25日(午後2~4時)まで、「時代の名曲たち」と題したレコードイベントを開く(入場無料、出入り自由)。

      

 一方、東急田園都市線三軒茶屋駅前の「生活工房」(東京都世田谷区)では、かつて一家に一台はあった「日本のポータブル・レコード・プレイヤー展」を28日まで開催中。昭和40年代を中心に大量生産された、おもちゃのような100台を展示している。

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