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【矢板明夫のチャイナ監視台】共産党ツートップがここまで対立するのは近年珍しい 習近平vs李克強 中国行政の現場が混乱している

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【矢板明夫のチャイナ監視台】
共産党ツートップがここまで対立するのは近年珍しい 習近平vs李克強 中国行政の現場が混乱している

7月1日、北京・人民大会堂で、中国共産党創設95周年の祝賀大会に出席した習近平国家主席(左)と李克強首相(ロイター) 7月1日、北京・人民大会堂で、中国共産党創設95周年の祝賀大会に出席した習近平国家主席(左)と李克強首相(ロイター)

 「南院と北院の争いに巻き込まれて大変だ」。7月中旬、久々に会った中国共産党の中堅幹部がこう漏らした。北京市中心部の政治の中枢、中南海地区には、南側に党中央の建物、北側に国務院(政府)の建物がある。党幹部らは最近、習近平総書記(国家主席)と李克強首相の経済政策などをめぐる対立について、冒頭のような隠語で表現しているという。

 国有企業を保護し、経済に対する共産党の主導を強化したい習氏と、規制緩和を進めて民間企業を育てたい李克強氏の間で、以前からすきま風が吹いていたが、最近になって対立が本格化したとの見方がある。

 江沢民氏の時代は首相の朱鎔基氏、胡錦濤氏の時代は首相の温家宝氏が経済運営を主導したように、トップの党総書記が党務と外交、首相が経済を担当する役割分担は以前からはっきりしていた。しかし最近、権力掌握を進めたい習近平氏が経済分野に積極的に介入するようになったことで、誰が経済政策を主導しているのか見えにくい状態になったという。

 党機関紙、人民日報が5月9日付で掲載したあるインタビュー記事が大きな波紋を呼んだ。「権威者」を名乗る匿名の人物が、「今年前期の景気は良好」とする李首相の見解を真っ向から否定し、「(このままなら)中国経済は『V字回復』も『U字回復』もなく『L字型』が続く」と主張し、痛烈に批判した。

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