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【防衛最前線(80)】陸自初の対戦車ヘリ「AH1S・コブラ」 キャリア30年以上でも引退できないワケとは

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【防衛最前線(80)】
陸自初の対戦車ヘリ「AH1S・コブラ」 キャリア30年以上でも引退できないワケとは

陸上自衛隊は昭和56年からAH1Sの本格配備を開始。現在は60機程度を保有している(陸上自衛隊提供 陸上自衛隊は昭和56年からAH1Sの本格配備を開始。現在は60機程度を保有している(陸上自衛隊提供

 冷戦時代、世界最強の戦車部隊を擁するソ連の北海道上陸に備え配備されたのが、陸上自衛隊の対戦車ヘリコプター「AH1S」だ。通称、コブラ。日本初の本格対戦ヘリとして30年以上のキャリアを誇り、いまなお第一線で本土防衛の任に当たっている。

 機体の左右に張り出した短翼には、戦車の装甲を貫通できる対戦車ミサイル「TOW」と70ミリロケット弾を装備。機体下部には3銃身20ミリ機関砲を搭載している。

 全長16・18メートル、全幅13・41メートル、全高4・19メートル。最高速度は時速約260キロで、航続距離は約520キロに及ぶ。

 米国のベル・ヘリコプター・テキストロン社が1960年代に開発した。それ以前のベトナム戦争当時は、「ヒューイ」の愛称を持つ多用途ヘリ「UH1」に機銃などの装備を取りつけ、対戦ヘリとしていた。しかし、武装によって重量が重くなり、航続距離やスピードが落ちるという弊害もあった。

 さらに、輸送任務をメインとするUH1は機体も大きく、地上の敵から“狙い撃ち”に合うリスクも背負っていた。コンパクトで機動性に優れる攻撃ヘリの開発は、米国でも急務だった。

 AH1Sは乗員の座席を左右並列に配置するそれまでの常識を覆し、前後にシートを配置した。これにより機体正面の面積が少なくなり、敵からの攻撃を回避しやすくなった。前席が射手、後席が機体の操縦を担う。

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