産経ニュース

【経済インサイド】富士フイルムVSキヤノンの確執ますます 東芝メディカル買収を了承した公取委にも矛先 「アンフェアだ!」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【経済インサイド】
富士フイルムVSキヤノンの確執ますます 東芝メディカル買収を了承した公取委にも矛先 「アンフェアだ!」

公取委がキヤノンの買収を承認した後、富士フイルムが発表した〝怒り〟のコメント 公取委がキヤノンの買収を承認した後、富士フイルムが発表した〝怒り〟のコメント

 東芝の医療機器子会社「東芝メディカルシステムズ」(栃木県大田原市)の買収合戦を演じたキヤノンと富士フイルムホールディングスの確執が再燃している。独占禁止法(競争法)に違反する恐れがあると注意しながらも、キヤノンによる買収を承認した公正取引委員会の“グレー判定”に、富士フイルムが激怒しているのだ。

公取委「黒でないがグレー」

 「今後は認めないが今回は認めるということであれば、なぜ今回は認めるのか明確に説明されることを望む」

 キヤノンによる東芝メディカル買収を公取委が認めると発表した6月30日。富士フイルムは、キヤノンと公取委へ怒りをぶちまける異例のコメントを発表した。

 独占禁止法では一定の規模で企業買収などが行われる場合、事前の届け出を求めているが、キヤノンは届け出の前に株式譲渡などの手続きを開始していた。

 第三者の特別目的会社(SPC)が3月8日に設立され、東芝は東芝メディカルの議決権をSPCに9万8600円で、新株予約権をキヤノンに6655億円で譲渡した。各国の独禁制度をクリア後、SPCは東芝メディカルに議決権を譲渡。その上で、キヤノンが予約権を行使し、100%子会社化する-というスキームだ。

 こうした手法を公取委が問題視したわけだが、SPCはキヤノンの支配下にある証拠はなく、「独立した第三者」とされている。東芝を間接的に買収したともみなせず、公取委は「前例のない事案で違法に問えない」と判断した。

続きを読む

「ニュース」のランキング