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【熊本地震3カ月】NHK武田真一アナが語る災害報道の教訓は… 「本気で命を救うんだという決意を」

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【熊本地震3カ月】
NHK武田真一アナが語る災害報道の教訓は… 「本気で命を救うんだという決意を」

 〈熊本地震でも、発生直後は励まし型のアナウンスが採用され、「避難所で怖がっているお子さんを抱きしめてあげて」などの呼びかけが行われた〉

 現地の職員からは、「おおむね好評だったのではないか」という声を聞きましたが、一方で、仲間内からは、時間がたつにつれて、呼びかけに「違和感がある」という声も聞かれました。時間が経つにつれて、現場の状況と、東京など離れた場所の状況に、だんだんと齟齬が生じてくるんですね。

 例えば、私たちは余震が起きる度に「壊れた建物、傾いた建物には近づかないでください」と、繰り返し申し上げていました。しかし、現地には「壊れた自宅に物を取りに帰らないと生活できない」という方がいたり、「避難所そのものにひびが入っているのに、そう言われてもどうしようもない」「そもそも壊れていない建物はない」ということを思われている方もいたりしました。また、「お互いに声を掛け合ってください」という呼びかけも行いましたが、「何度も言われると『押しつけがましい』『疲れる』と思う方もいるのではないか」という声も内部ではありました。

 エコノミークラス症候群に関しても、「時折手足を伸ばしてください」「可能であれば水分補給をしっかりおこなってください」と申し上げました。ただ、「水なんてない」「そもそも水分をどれくらいとればいいのか」といった指摘もありました。そうしたことを追加で取材し、より具体的な情報を伝えるべきだったと感じています。現場の最新の状況はどうなのか。放送がどう受け止められているのか。そうしたことをリアルタイムでフィードバックしながら、アナウンスをしていかないといけない、と感じています。

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