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【野口裕之の軍事情勢】中国・王毅外相がカナダ女性記者に放った「傲慢」発言に世界が戦慄した 次に警戒すべきは南シナ海「観光」開発だ!

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【野口裕之の軍事情勢】
中国・王毅外相がカナダ女性記者に放った「傲慢」発言に世界が戦慄した 次に警戒すべきは南シナ海「観光」開発だ!

西沙(英語名パラセル)諸島の位置 西沙(英語名パラセル)諸島の位置

 2014年の小欄は、軍将兵/武装警察官/市職員や漁民ら合計1000人が駐留していた、と報じてはいた。ただ、軍施設や兵器の増強に伴い、確実に兵力は増えているはずだ。

 例えば、東西1.8キロ/南北1.1キロの陸地をはみ出して造成された2.4キロの滑走路は軍民両用の3キロに延長され、爆撃機の離着陸も視野に入った。2基の大型レーダーや4つの巨大燃料タンクに加え、今年2月に地対空ミサイルや戦闘機が、5月にはステルス性能を備えた無人偵察機の配備が相次いで確認された。

小島に建つ幼稚園・小学校は軍施設では?

 議事堂や銀行があるのは、2014年の小欄執筆時と変わりがない。その後、漁民住宅が拡充された。2015年には幼稚園や小学校が開設され、16年に入り海底光ケーブル敷設+全島でのWiFi整備が進められ、医療救助センターも立ち上がった。漁民住宅は海上民兵の兵舎▽幼稚園・小学校も軍事衛星の目をごまかす擬態軍事施設▽光ケーブルや医療救助センターも軍民共用-と疑ってかかるべきだ。

 反面、ウッディー島を前線司令部を置く軍都として整備しても、鉄壁の制空権・制海権がなく、しかも兵器の配備や防御面での縦深性、補給に限界を有する小島の防衛は、敵性国家の現代化された陸海空統合作戦を前にしては、極めて脆弱だ。そこで「人質」が必要となる。ウッディー島に建つ、島嶼守備隊史料館や海洋博物館、記念碑といったわざとらしい“観光資源”や、実効支配外の海域にまで郵便番号が付与されている現状は、人質を呼び寄せるワナと言い換えてもよい。説明しよう。

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