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【野口裕之の軍事情勢】中国・王毅外相がカナダ女性記者に放った「傲慢」発言に世界が戦慄した 次に警戒すべきは南シナ海「観光」開発だ!

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【野口裕之の軍事情勢】
中国・王毅外相がカナダ女性記者に放った「傲慢」発言に世界が戦慄した 次に警戒すべきは南シナ海「観光」開発だ!

西沙(英語名パラセル)諸島の位置 西沙(英語名パラセル)諸島の位置

 国際常識に精通するエリート外交官でさえ、この程度の品性。「爆買い」とともに「ヒンシュク買い」として、国際社会に拡散している中国人観光客のマナーのヒドさはムベなるかな。もっとも、王外相のごとく「傲慢度全開」の方が、不快かつ滑稽ではあるものの、分かりやすい。

領有係争海域で結婚式はいかが?

 むしろ、インド洋上の「モルディブのような世界的観光地を建設中。離島での結婚式やダイビング、ウィンドサーフィンはいかが?」など、“平和的事業”に手を挙げられると、小欄などは思わず身構える。中国が呼び掛ける「世界的観光事業」対象地も、台湾やベトナムと領有権を争う南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島だった。

 南シナ海のサンゴ礁などを埋め立て用に破砕し、人工島=海上軍事基地を造成しまくる中国の当局が、「サンゴ礁を整備する」とは笑止千万。「えりすぐりの観光客に対応できるようにする」と、高級リゾート化も示唆するが、「えりすぐる」のは観光客に擬装した中国人民解放軍将兵や海上民兵ではないのか。「観光計画」は、“領有既得権”を大強化し、最終的には南シナ海のほぼ全域を掌中に収める戦略へのステップに相違いあるまい。「観光計画」ではなく「敢行作戦」なのだ。

 小欄が「敢行作戦」に関する危機感を最初に抱いたのは2014年9月であった。この時期、中国の「運航会社」が最南端都市・海南省三亜市とパラセル諸島を結ぶ“新観光航路”を開いた。

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