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【矢板明夫のチャイナ監視台】習近平政権にとってパナマ文書流出は船底で水中爆弾が爆発したようなものだ…

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【矢板明夫のチャイナ監視台】
習近平政権にとってパナマ文書流出は船底で水中爆弾が爆発したようなものだ…

パナマ文書が明るみに出たことで、習近平国家主席の党内影響力低下がささやかれる。後ろは李克強首相=2016年3月、北京の人民大会堂(ロイター) パナマ文書が明るみに出たことで、習近平国家主席の党内影響力低下がささやかれる。後ろは李克強首相=2016年3月、北京の人民大会堂(ロイター)

※この記事は「月刊正論7月号」から転載しました。ご購入はこちらへ。

 「習近平政権を大きな船にたとえるなら、今回のパナマ文書の流出は、船の底付近で、大きな水中爆弾が爆発したようなものだ」

 北京の共産党古参幹部がこう話した。外からは、あまり影響がないようにもみえるが、爆発で船底に空いた穴を塞ぐのは難しく、短期間で修復しなければ、船が沈んでしまう恐れがあると、この幹部は強調したかったようだ。

 2016年4月、中米・パナマの法律事務所から流出した電子ファイルをもとに、非営利報道機関『国際調査報道ジャーナリスト連合』(ICIJ)が調査し、世界中の政治家、企業がタックスヘイブン(租税回避地)を利用している実態が暴かれ、関心を集めた。中国の習近平政権にとっても大きな衝撃となった。習主席の義兄、トウ家貴氏をはじめ、複数の中国共産党最高指導部メンバーの親族の名前が文書にあったからだ。

 トウ氏は習主席の姉、齊橋橋氏の2番目の夫で、二人が1996年に結婚した当時、齊氏は、父親で共産党の長老、習仲勲氏の秘書だった。トウ氏は仲勲氏の影響力を利用、広東省などで不動産開発を通じて財をなしたといわれる。

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