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【ビジネス解読】日中ロボット戦争が勃発か? 独産業ロボット大手にチャイナマネーが触手 ベンツ、フェラーリ、エアバスも危ない…

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【ビジネス解読】
日中ロボット戦争が勃発か? 独産業ロボット大手にチャイナマネーが触手 ベンツ、フェラーリ、エアバスも危ない…

米国の電気自動車ベンチャー、テスラ・モーターズの工場。ロボットによる生産が随所に取り入れられている=1月、フリーモント 米国の電気自動車ベンチャー、テスラ・モーターズの工場。ロボットによる生産が随所に取り入れられている=1月、フリーモント

 「欧州の女王の掌中の玉を中国が奪い取る」。そんな構図の企業買収案が浮上している。買収を仕掛けたのは中国の美的集団、東芝の白物家電事業を買収した大手総合家電メーカー。仕掛けられたのはドイツの産業用ロボットメーカー、Kuka(クーカ)だ。美的集団は、クーカの株式を最大約45億ユーロ(約5500億円)で取得し、出資比率を現在の13.5%から最低でも30%超に引き上げ、事実上の経営権を握ることを狙っている。ドイツ・中国間の企業買収とあって日本での報道は少ないが、買収の行方は今後、ロボット分野の主導権をめぐる日中バトルの火種となる可能性があるだけに注目だ。

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 ドイツのクーカは一般のなじみは薄いが、知る人ぞ知る有力企業だ。自動車の溶接や塗装をはじめ、ほとんどすべての製造業の自動化・省人化を支えているロボット技術の老舗。この分野では、日本のファナック、安川電機、スイスのABBと並んで世界4強に数えられる大手で、顧客にはフォルクスワーゲンやメルセデスベンツ、ゼネラル・モーターズ、エアバス、フェラーリなど蒼々たる名門企業が名を連ねるほか、米EV(電気自動車)ベンチャーのテスラ・モーターズといった新興企業の最新工場にも導入されている。欧州連合(EU)の盟主とされる政治手腕から、時に“女王”とも称されるドイツのメルケル首相にとっても自慢の企業だ。

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