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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】朴槿恵大統領の求心力“急下降”で日韓合意は風前の灯火 慰安婦像も撤去されぬまま次期大統領に代わるのか…

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
朴槿恵大統領の求心力“急下降”で日韓合意は風前の灯火 慰安婦像も撤去されぬまま次期大統領に代わるのか…

韓国の朴槿恵大統領(共同) 韓国の朴槿恵大統領(共同)

 安倍政権応援団の保守論壇の不満を承知のうえで、政府があえて日韓合意に踏み切った優先事項は(1)日本大使館前の慰安婦像を撤去させる(2)根拠なき非難を止め、日韓の外交問題として決着し、問題を蒸し返させない不可逆化-の2点だった。しかし合意は「共同文書なし」の口約束だ。「不可逆的な解決」に文書の担保があるわけではない。慰安婦像撤去も尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が記者会見で「適切に解決されるよう努力する」と述べただけだ。

 そこを補強するため日本が取った手段が、外相レベルでの合意後に内容を首脳の電話会談で確認、国際的な公約化するというやり方だった。これにより慰安婦問題に関して日韓外交上の争点化を封じた。さらに安倍氏は朴槿恵氏との電話会談で「慰安婦問題は請求権協定の問題ではない」と確認し、請求権については日韓基本条約で「完全かつ最終的に解決されている」と明言、これも再確認している。

 こうした綱渡りの経緯なだけに、具体化が紛糾すれば日本国内の不満が再燃する可能性がある。韓国側の「不可逆化」の約束も朴政権の求心力が落ちればタガが緩むのは必至で、韓国国内で反日が再燃しかねない。韓国が議論を蒸し返した場合、日本が「韓国が不可逆化の約束を反古にした」と主張できるかどうかも実に不透明なのだ。

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