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【検証・文革半世紀(7)完】「学校行かなくていい。楽しそう」 風化の一方で息吹き返す肯定派 底知れぬ「先祖返り」の代償 

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【検証・文革半世紀(7)完】
「学校行かなくていい。楽しそう」 風化の一方で息吹き返す肯定派 底知れぬ「先祖返り」の代償 

 あるテレビ局のクルーが5月中旬、北京で若者らに文化大革命(文革)について、「1つの単語で表現するなら何になるか」と尋ねる取材をした。「混乱」「悲劇」といった回答がおよそ半分を占めたが、「ロマン」などの言葉を連想した人も少なくなかった。「学校に行かなくてもいいし、楽しそうだ」と答えた男子大学生もいた。

 「多くの人が文革の悲惨さを理解していないことに驚いた。50年前に起きたことが風化しつつあると実感した」。取材した香港(※1)のテレビ局の記者が感想を漏らした。

 中国の新聞やテレビドラマ、映画などは、日中戦争時の旧日本軍の振る舞いについて大々的に宣伝しているが、その後に起きた文革中の出来事には触れようとしない。教育現場も同じだ。政府が指定する人民教育出版社発行の中学用歴史教科書は、いわゆる南京事件には写真などを多用して17ページをさいているが、文革はわずか3ページ余り。しかも、中国共産党の指導で文革を終わらせたという部分が半分以上を占める。

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