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【東秩父物語(1)】都心から1時間40分に残された埼玉県唯一の村は静かすぎて眠れないほど美しかった… 

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【東秩父物語(1)】
都心から1時間40分に残された埼玉県唯一の村は静かすぎて眠れないほど美しかった… 

埼玉県東秩父村のバス停そばの道では、八重桜が満開だった=4月24日、同村安戸 埼玉県東秩父村のバス停そばの道では、八重桜が満開だった=4月24日、同村安戸

 そう認めつつも、「新緑、山ツツジなど改めて見直すと、つくづく魅力がある。関東大震災でもそんなに揺れなかったと聞く。この年になって分かってきた良さがあるね、この村には」。

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 地域おこし協力隊の西さんは、若者の村おこし団体も紹介してくれた。村立東秩父中学校の同級生が中心の「夢楽(むら)いく会」は、一昨年から婚活イベント「村コン」を晩秋に開いている。夏には新規イベントの構想もある。

 会長代理の江原正喜さんは25歳。「高校は川越で、当時は『村人』というレッテルが恥ずかしかった。ただ、大学に入って友人を呼んだりすると、『すげえいい所だな』と。恥ずかしさはなくなった」と振り返る。

 「ここには自然や人の温かさといった強みがある。それをどう生かしていけばいいかを、考えていきたい」

 県内唯一の村、東秩父。人口減少など他の自治体にも共通する問題が先鋭化する一方で、世代を超えた人々が村の未来を考えている。ここで生きる人々を、しばらくの間、追ってみたい。 (さいたま総局 鵜野光博)

 

 埼玉県東秩父村 人口3023人(5月1日現在)。村の8割を山林が占めている。隣接する小川町とともに手漉(す)き和紙「細川紙」の産地で、約1300年の伝統があるとされる。村の鳥はウグイス、木はツキノキ、花はムラサキツツジ。

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