産経ニュース

【野口裕之の軍事情勢】バルチック艦隊を殲滅した東郷平八郎元帥でさえ現行法制では中国海軍に負けてしまうことをご存じか?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【野口裕之の軍事情勢】
バルチック艦隊を殲滅した東郷平八郎元帥でさえ現行法制では中国海軍に負けてしまうことをご存じか?

海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい」(奥)と並走する中国海軍のフリゲート艦=平成23年6月、沖縄県宮古島の東約140キロで共同通信社ヘリから 海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい」(奥)と並走する中国海軍のフリゲート艦=平成23年6月、沖縄県宮古島の東約140キロで共同通信社ヘリから

 「勝ってかぶとの緒を締めよ、だ」

 安倍晋三首相(61)は4月25日、衆院北海道5区補欠選挙で自民党候補が野党統一候補を退けた結果に触れ「国民の声に謙虚に耳を傾ける」と、自戒を込めて冒頭の言葉を口にした。野党統一候補の猛追を受け、おごれる環境にもないが、勝者にのみ許される反省の姿勢だ。敗者は「かぶとを脱ぐ」だけ。ところが、安全保障上の抑止力を低下させ、日本が「かぶとを脱ぐ」よう運動する勢力が存在する。国外の反日組織ではない。野党や、野党と連動するサヨク団体など、国内の反日組織だ。わが国の安全保障基盤は自衛隊の旺盛なる士気・規律や優秀な兵器、日米同盟などでヨロわれ、一見盤石だと錯覚する。が、欠陥憲法と欠陥憲法を墨守するサヨク野党が国際法の活用や国内法の整備を妨害し、国家を守る法体制はガタガタ。せめて、米軍などとの協力関係を限定的に強化すべく施行されたのが安全保障関連法だったが、サヨクはこの法律も葬ろうとしている。冒頭の安倍首相の言葉は、明治三十七八年戦役(日露戦争/1904~05年)終結後、戦時編制の聯合艦隊を解散し平時編成にした式典で、大日本帝國海軍の元帥海軍大将・東郷平八郎(1848~1934年)が読み上げた《聯合艦隊解散の辞》の結語である。東郷は国際法を能く学習、習熟し、「新兵器」として戦力に加え、軍事強国を負かし、祖国を救った。その東郷を海上自衛隊の自衛艦隊司令官に押し立てても、日本防衛はおぼつかない。外敵の戦力が日本を上回るのではなく、憲法・法律が東郷を封じ込めてしまうのだ。

「ニュース」のランキング