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【薬価危機-迫られる選択(3)】タブーだった治療のお金とやめどき 抗がん剤の引き際も患者自身の生き方次第ではないか

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【薬価危機-迫られる選択(3)】
タブーだった治療のお金とやめどき 抗がん剤の引き際も患者自身の生き方次第ではないか

がん医療費の割合 がん医療費の割合

 「得てして一番いい薬を使おうというのが、今までのわれわれだった。しかし、患者さんの状態に応じた形で、どうあるべきかを考える時期に入った」

 今月6日、日本医師会(東京都文京区)の横倉義武会長は定例会見で、経済が右肩上がりでない時代の医療のあり方について、こう述べた。

 その2日前、財務省の財政制度等審議会で、日本赤十字社医療センター化学療法科の国(くに)頭(とう)英夫部長が、1人当たり年間約3500万円かかるというがん治療薬「オプジーボ」を取り上げ、1薬剤を契機に「国が滅びかねない」と批判したばかりだった。

 医師会はこれまで、医師はベストの医療を選ぶべきだと主張し、費用の話には距離を置いてきた。横倉会長の発言は、国頭氏の問題提起を受けたもので、“コスト意識”を持った医療への転換が迫られていることを示していた。

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 だが、医療費のどこをどう節約していくか。がんの患者団体には、抗がん剤がターゲットになることへの危機感が広がる。

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