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【マンガの力】中国企業が日本漫画の映像化権を続々と取得している! 『静かなるドン』『ドラゴン桜』も その背景にあるのは…

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【マンガの力】
中国企業が日本漫画の映像化権を続々と取得している! 『静かなるドン』『ドラゴン桜』も その背景にあるのは…

『静かなるドン』(@新田たつお/実業之日本社) 『静かなるドン』(@新田たつお/実業之日本社)

 日本漫画の出版を規制する中国で、日本の人気漫画の映像化権を取得する企業が増えている。中国の制作会社は、漫画の主人公や舞台を中国バージョンに変えてローカライズ。“国産”ドラマや映画として放送する。(村島有紀)

 新田たつおさんの漫画『静かなるドン』は、全108巻4500万部の大ヒット作。昼間はさえないサラリーマン、夜は1万人の子分をもつ暴力団総長の物語だ。1月に映像化権を取得した浙江省の企業が、20世紀前半の同国を舞台に中国人マフィアのボスが活躍する実写ドラマを制作し、年内に全土で放映予定という。

 映像化権を仲介したクリーク・アンド・リバー社(東京都千代田区)の伊藤武士さんは「13億の人口を抱える中国市場はコンテンツの輸出先として魅力的。映像化権の販売額はアジアで最も高額で、関心を示す原作者も増えている」と話す。

 元編集者らでつくる作家エージェント「コルク」(渋谷区)も昨年、三田紀房さんの大ヒット漫画『ドラゴン桜』のドラマ化を上海のコンサルタントグループ「IP FORWARD」を通じて、中国電子商取引最大手のアリババグループに認めるライセンス契約を締結。中国が舞台になるため、目指すのは東大ではなく清華大など中国のトップクラスの大学になりそうだ。また、ドラマに登場するグッズや受験関連書籍などの販売も検討する。

 久住昌之さん原作の漫画『孤独のグルメ』も台湾を舞台にした中国版にリメークされ、昨年ネット配信された。

 背景にあるのは、“コンテンツバブル”とも呼ばれる旺盛な映画・ドラマ制作活動。中国の映画興行収入は間もなく米国を超えるといわれるだけでなく、中国のケーブルテレビのチャンネル数は百を越え、インターネットでの映像配信やオンラインゲームなど、世界一のコンテンツ消費国になりつつある。

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