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【スポーツを読む】2020年以降を見据えたまちづくり 原田宗彦著「スポーツ都市戦略」

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【スポーツを読む】
2020年以降を見据えたまちづくり 原田宗彦著「スポーツ都市戦略」

(学芸出版社刊、2300円+税)  (学芸出版社刊、2300円+税) 

 日本は四季があり、南北に長い。夏はあらゆるマリンスポーツが楽しめ、冬はスキーヤーにうれしい良質なパウダースノーが降る。起伏の多い地形は登山やヒルクライムレースはもちろん、流れの速い川を活用したラフティングやカヌーにも最適だ。

 「資源に乏しい」といわれる日本だが、実は「スポーツ資源大国」であると、著者で早大スポーツ科学学術院の原田宗彦教授は指摘する。日本スポーツツーリズム推進機構会長も務める原田氏は本書の中で、日本の持つ旅行目的地としての潜在的魅力を強調した上で、スポーツで人を動かし、地域を活性化させるメカニズムを紹介。日本が誇る「モノづくり」から「コトづくり」への発想の転換も必要と説く。

 五輪やサッカー・ワールドカップ(W杯)のような巨大スポーツイベントが開催国・地域に巨額の経済効果をもたらし、持続的な成長を促すことは、日本人なら経験的に理解できるだろう。本書ではアマチュアイズムに支配されてきたスポーツがビジネスと結びつき、都市が持続的に成長する上での触媒的役割を果たすようになった経緯もわかりやすくまとめられている。

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