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【中国ネットウオッチ】台湾の政権交代で浮上した故宮博物院所蔵品の帰属問題 「返還せぬ」発言に中国ネット民の反応は意外にも…

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【中国ネットウオッチ】
台湾の政権交代で浮上した故宮博物院所蔵品の帰属問題 「返還せぬ」発言に中国ネット民の反応は意外にも…

宋、元、明、清の歴代宮廷コレクションを主軸に古代から清代までの多種多様な文物約69万点を所蔵する中国美術の殿堂「故宮博物院」=台湾・台北市(大山実撮影) 宋、元、明、清の歴代宮廷コレクションを主軸に古代から清代までの多種多様な文物約69万点を所蔵する中国美術の殿堂「故宮博物院」=台湾・台北市(大山実撮影)

 ただ、中国のネットユーザーの反応は思いのほか冷静だった。

 「絶対に(大陸に)返還するな。戻ってきたら、訳が分からぬうちになくなってしまう」

「返還されたら、(中国共産)党が私物化してしまう」

 「大陸は安全ではないので、台湾でしっかり保存してほしい」

 「もともと一つの中国なのだから返還する、しないの問題はないはずだ」

 中国では、全土が混乱に陥った文化大革命(1966~76年)の初期、高校生や大学生らからなる「紅衛兵」が四旧(旧思想、旧文化、旧風俗、旧習慣)打破を掲げ、各地の文化財・文化遺産を破壊してまわった。北京の故宮博物院の文物も数多く破壊されたとされている。

 この歴史を踏まえ、中国版ツイッター「ウェイボ」にこう書き込んだユーザーもいた。

 「大陸になくてよかった。さもなければ、紅衛兵に壊されてしまっていた」

 3年前に中国国家主席に就任した習近平はこの間、党・軍幹部の汚職摘発などを通じて自身への権力集中を進め、メディアや知識人に対する言論統制を強化している。

 こうした習氏の様子に、かつて、紅衛兵ら民衆の個人崇拝を利用し、権力掌握のため、文化大革命を発動した毛沢東の姿が重なって見えるのか、あるユーザーはこう書き込んだ。

 「(文化財は)とりあえず台湾に置いておこう。大陸では第二次文革が始まりそうだから、(台湾の)あなたたちが保管してくれ」

  

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