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【野口裕之の軍事情勢】韓国海軍の済州島基地が中国海軍艦艇の拠点と化す日は来るのか

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【野口裕之の軍事情勢】
韓国海軍の済州島基地が中国海軍艦艇の拠点と化す日は来るのか

韓国南部済州島に完成した海軍基地で開かれた完工式典=2月26日(聯合=共同) 韓国南部済州島に完成した海軍基地で開かれた完工式典=2月26日(聯合=共同)

 米太平洋軍司令官ハリー・ハリス海軍大将は米軍時間2月23日、上院軍事委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設について、計画から「2年少し遅れ、2025年になるとみている」と表明し、日本政府は外交ルートを通じて抗議した。しかし、日米両国にとり、もっと厳しく監視する対象に浮上した基地が在る。

 《韓国海軍の済州島基地》

 2月26日に完工式典が行われたが、中国海軍艦艇の「拠点」と成りかねない。以下説明するが、一言で言えば小が大に事(つか)える《事大主義》病がまたぞろ発症しそうな気配なのである。

事大主義病発症の危険

 済州島近海は、中国に海路運び込まれるエネルギーの8割が通る海上交通路に当たる。米国は航路を扼する要衝の島に基地を建設する韓国の計画を、強く支持した。ところが本来、韓米国益に資する基地誕生の前途は多難。済州島の150キロ西南に「爆弾」を抱えているせいだ。

 《離於島/中国名・蘇岩礁》

 島と命名されているが、干潮時にも岩頂が海面下にある暗礁で、韓中両国は互いに「自国のEEZ(排他的経済水域)に在る水中暗礁」と主張する。基地建設に、中国は恫喝の凄味を飛躍的に効かす。現に、基地完成が目前に迫った1月31日午前と午後、離於島南方上空の韓国・防衛識別圏(KADIZ)に中国軍の偵察機と早期警戒機が無断で入った。

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