産経ニュース

【介護施設どう選ぶ】「ウチは苦情はありません」とうそぶく老人ホームは要注意! 施設まかせで「放ったらかし」の家族にも問題が…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【介護施設どう選ぶ】
「ウチは苦情はありません」とうそぶく老人ホームは要注意! 施設まかせで「放ったらかし」の家族にも問題が…

入所者3人が転落死する事件があった「Sアミーユ川崎幸町」=川崎市幸区(那須慎一撮影) 入所者3人が転落死する事件があった「Sアミーユ川崎幸町」=川崎市幸区(那須慎一撮影)

 川崎市の介護付き有料老人ホームで入所者の男女3人が転落死し、元職員が殺人容疑で逮捕された事件は、これから施設に我が身や老親を預けようとする入所者たちにも衝撃を与えた。相次ぐ老人ホームでの職員による虐待や暴行などの事件。施設への入所希望者に対し、業界関係者からは「虐待はどこでも起きうる」との厳しい声も上がる。一体、何に気を付けて施設を選べば良いのだろうか。

 「まず必須なのは見学や体験入所をして実際にサービスを受けてみること」

 公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」(東京)の五十嵐さち子相談室長はこう強調する。

 体験入所では本人や家族の目から見て、「他の入所者が生き生きと暮らしているか」「職員は一生懸命働いてくれるか」などをチェックすべきだという。「職員の質の悪さは素人目に見てもすぐに分かる」と五十嵐室長は指摘する。

 「老人ホームの人々は一つ屋根の下で暮らす『家族』。職員がリードするばかりではなく、むしろ人生経験の豊かな入所者側から職員にアドバイスするような雰囲気があれば理想的」と話す。

 意外と重要なのは、施設側が入所者の苦情を受ける態勢をきちんと整えているかどうかだ。入所者を集めた懇談会を開いたり、意見や要望を受け付ける箱を設置したりするなど、施設側に苦情を受ける姿勢があるかどうかがポイントだという。

 五十嵐室長は「『うちは苦情が出たことがない』という施設は逆に要注意。四六時中入所していて苦情が出ないはずはない」とした上で「入所者が認知症の場合、家族が施設に苦情を伝えられるよう見守ることが大切」と念を押す。

「ニュース」のランキング