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【外交・安保取材の現場から】韓国に配備検討の米THAAD(高高度防衛ミサイル)は日本でも有効なのか?

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【外交・安保取材の現場から】
韓国に配備検討の米THAAD(高高度防衛ミサイル)は日本でも有効なのか?

北朝鮮からミサイルが発射され、記者団の取材に応じる安倍首相=1月7日、首相官邸 北朝鮮からミサイルが発射され、記者団の取材に応じる安倍首相=1月7日、首相官邸

 北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイル発射を強行したことを契機に、ミサイル防衛体制の強化に向けた議論が活発化している。特に、米国から最新鋭の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を導入するか否かが焦点になっている。

 現在の日本の弾道ミサイル防衛は「2段階防衛」を基本としている。ミサイル発射後、上層の大気圏外で撃ち落とすのは海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦が担う。撃ち漏らした場合は、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が大気圏内で迎撃する。

 もしTHAADが日本に配備されれば、SM3とPAC3の中間段階の迎撃手段として位置づけられ、日本のミサイル迎撃は「3段階防衛」に多層化する見通しだ。

 THAADは、ミサイル発射装置のほか「TPY2」と呼ばれる車載式の早期警戒Xバンドレーダーなどで構成され、大気圏内に再突入する弾道ミサイルをPAC3よりも高い高度で撃ち落とすことができる。PAC3の迎撃高度が20キロ程度なのに対し、THAADの迎撃高度は最高150キロとされる。より上空での迎撃が可能なため、弾頭に核や化学兵器を搭載したミサイルを破壊した場合も、地上への影響が少ないという利点もある。

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