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【ビジネス解読】中国漁船団が北太平洋で根こそぎ「爆漁」 1500トン級大型船が新型巻き網でやりたい放題 マサバ資源量に懸念

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【ビジネス解読】
中国漁船団が北太平洋で根こそぎ「爆漁」 1500トン級大型船が新型巻き網でやりたい放題 マサバ資源量に懸念

道東・三陸沖で中国の大型かぶせ網漁船へ立入検査に向かう漁業監督官(水産庁提供) 道東・三陸沖で中国の大型かぶせ網漁船へ立入検査に向かう漁業監督官(水産庁提供)

 漁獲量を上げるため1センチ程度の細かい網目の虎網を使い、稚魚や小魚まで根こそぎ取り尽くす中国漁船により、東シナ海の水産資源は急速に衰えた。虎網漁船がさほどいなかった09年は9万1000トンだった長崎県のサバの漁獲量が、12年には6万8000トンまで激減した。アジの漁獲量も同5万2000トンから4万6000トンに減った。日本のまき網漁船が、中国の虎網漁船により操業妨害を受けるなどのトラブルも生じ、深刻な事態となった。

 政府は日中漁業共同委員会で、虎網漁船の管理強化や無許可船の根絶などで合意し、中国当局も虎網漁船の新造禁止などの措置を採る方針を示した。だが、中国当局の許可を得ずに建造され、操業している虎網漁船も相当数に上る。こうした新造船が北太平洋に進出しているのが実情だ。

サバが危ない

 北太平洋での中国漁船増加で、最も懸念されるのがサバ(マサバ)の資源量に与える影響だ。

 15年度の資源評価によると、太平洋のマサバの資源量は1970年代に300万トン以上の高い水準だった。だが、日本漁船などの漁獲増で80年代以降、急速に減少し、2001年には15万トンに落ち込んだ。

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