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【矢板明夫のチャイナ監視台】中国軍精鋭のはずの「ロケット軍」 その驚くべき腐敗と軍紀の乱れ…

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【矢板明夫のチャイナ監視台】
中国軍精鋭のはずの「ロケット軍」 その驚くべき腐敗と軍紀の乱れ…

訓練を受ける中国人民解放軍の新兵ら=2015年10月21日、中国黒龍江省黒河市(ロイター)*写真は記事とは関係ありません

 習近平指導部が推進する軍改革で、ロケット軍が新たに発足されたことを日本メディアは大きく報じた。しかし、厳密にいうと、発足ではなく、いままで第2砲兵とよばれていたミサイル部隊の名称を変更しただけだった。予算や定員の変更に関する発表はなく、戦力がどれだけ増強するかは未知数だ。

 実は、この第2砲兵は中国軍の中で最も軍記が乱れ、汚職などが横行している部隊といわれている。ロケット軍設立のニュースを聞いて、2年ほど前、およそ3日間行動を一緒にした元軍人の話を思い出した。この元軍人は、出張先の河北省で雇った白タクの運転手で、第2砲兵部隊の青海省の基地で4年も勤務した。雑談の中で、軍現場での状況をいろいろと教えてくれた。その腐敗ぶりにびっくり仰天した。

 元軍人は高校時代、喧嘩で同級生を怪我させたため学校を退学させられた。彼の将来を案じた父親は親戚中からお金を借り、5万元(約90万円)を地元の軍人募集担当役人に送り、彼を軍に入れた。

 「楽なところにしてくれ」と父親が頼んだため、ミサイル部隊に配属されたという。その後計4年間勤務し、最後は班長にはなったが、退役する前、上司から「20万元を払えば、軍付属の大学で研修を受けさせ、その後小隊長にしてやる」といわれた。しかし、金が足りなかったため、諦めざるを得なかった。

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