産経ニュース

【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】北朝鮮美女楽団のドタキャン帰国劇 中国当局はメンツ丸潰れ 金正恩氏のワガママ外交の行方は?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
北朝鮮美女楽団のドタキャン帰国劇 中国当局はメンツ丸潰れ 金正恩氏のワガママ外交の行方は?

 金正恩氏に「近く訪中説」が流れる中、美女楽団「モランボン楽団」のドタキャン帰国劇は、中朝関係を一気に急冷させ、両国関係には暗雲が垂れ込めている。来年5月、朝鮮労働党の党大会を開く予定の北朝鮮は党大会の権威付けに「中国の最高幹部の参列」がカギというわけで金正恩氏訪中説が出ていた。「モランボン楽団」はその露払いとみられていたのだ。さて北朝鮮は騒動をどう始末するのか。約7000枚の公演チケットを購入していた中国当局はメンツを潰された格好だ。金正恩ワガママ外交のツケはどうなる?(久保田るり子)

金正恩氏は予測不可能・ドタキャン非礼はお手の物

 金正恩外交はドタキャンの“前科”がたくさんある。今年5月、国連の潘基文事務総長が開城工業団地を訪問の予定だったが、前日になって北朝鮮側により突然、キャンセルされた。また、同月は金正恩氏がロシアの戦勝70周年行事に招待され、北朝鮮は正式に参加を伝達していたが、これも突然、キャンセルした。理由は「処遇が気に入らなかった」とされる。今夏は金正恩氏が訪朝した故金大中夫人に面談を約束していたが、結局、すっぽかした。

 金正恩外交は誰が主導しているのか。北朝鮮外交は長く姜錫柱・国際担当書記が担当してきた。しかし金正恩体制は老幹部を排除しており「党秘書室のテクノクラートが政策を上げている」(北朝鮮関係に詳しい情報筋)とされる。その結果、通常の外交儀礼を無視するケースが激増し、もはや信頼度がほとんどない。金正恩氏が「イヤだ」「やめろ」といえば、それに異論を唱えるものはいない。

続きを読む

「ニュース」のランキング