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【中国軍事情勢】海軍陸戦隊、陸軍水陸両用機械化師団、空軍空挺団…中国軍の着上陸侵攻能力は着実に強化されている

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【中国軍事情勢】
海軍陸戦隊、陸軍水陸両用機械化師団、空軍空挺団…中国軍の着上陸侵攻能力は着実に強化されている

台湾北部・新竹で、中国軍の上陸を想定して行われた台湾陸軍の砲撃演習=9月10日(田中靖人撮影)

 過去3回にわたり、中国人民解放軍の弾道ミサイル部隊と航空部隊の勢力を紹介してきた。今回は、こうした部隊の先制攻撃で航空優勢を確保した後、中国軍が実際に着上陸侵攻する能力がどの程度あるのかを見たい。日本からすれば、石垣島や宮古島などの離島防衛の観点から見逃せない兵力だ。国際的にみても、中国が南シナ海で領有権を主張する島嶼(とうしょ)に指向する可能性がある。(台北 田中靖人)

中国の着上陸侵攻能力は…

 中国軍の着上陸部隊は、海軍の陸戦隊、陸軍の水陸両用機械化師団、空軍の空挺(くうてい)部隊に分かれる。米軍の海兵隊に相当する海軍陸戦隊は、2個旅団が南シナ海を担当する南海艦隊の隷下にある。海軍陸戦隊は1953年、中国国民党軍に占拠された南東部の島嶼を「解放」するために設立された連隊に由来する。57年にいったん廃止されたものの80年5月、海南島の陸軍第391連隊を改編する形で再び設立された。

 台湾の国防部(国防省に相当)の2009年の学術論文によると、総兵力は約8500人で、艦隊司令部がある広東省西端の湛江と、隣接する遂渓にそれぞれ駐屯している。平時は南海艦隊に所属しているが、有事には中央軍事委員会の総参謀部から直接の指揮を受ける。

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