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【加工肉でがんになる?】衝撃のWHO機関の研究報告 根拠は欧米での「聞き取り調査」だった…日本人の食生活なら「心配ない!」

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【加工肉でがんになる?】
衝撃のWHO機関の研究報告 根拠は欧米での「聞き取り調査」だった…日本人の食生活なら「心配ない!」

アイルランドの精肉店で売られるハムやソーセージ。IARCの発表は、日本よりも欧米諸国に大きな衝撃を与えた

 ハムやソーセージなどの加工肉に発がん性-ビールのつまみにソーセージを食べていた人にはショックな結果が10月、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)によって発表された。ただ、IARCが発がん性の根拠としたのは、聞き取りを軸にした欧米の「観察調査」がメーンとみられる。食の欧米化が進んでいるといっても、ご飯に肉や魚、豆腐、野菜などいろいろなものを合わせて食べる日本人の食生活ならばそれほど気にする必要がないというのが多くの専門家の考えだ。(平沢裕子)

800もの論文を検討

 IARCは、がんの因果関係と予防に関する情報を世界中で収集し、化学物質などの発がん性について調査する機関。年に3回ほど会議を開き、さまざまなデータから発がん性を評価している。

 加工肉については、約800の研究論文を検討したとされる。その結果、5段階評価で最も危険度が高い「グループ1(人に対し発がん性がある)」に分類した。加工肉には、ハムやソーセージだけでなく、ベーコンやサラミ、コンビーフなども含まれる。

 同じ「グループ1」に分類されるものとしては、太陽光(紫外線)や喫煙・受動喫煙、アスベスト、ピロリ菌感染、アルコール飲料などがある。これを見て、加工肉は喫煙やアスベストと同じように危ないものと思った人も多いかもしれない。

 しかし、NPO法人「食の安全と安心を科学する会」の山崎毅理事長は「IARCの発がん性分類は、科学的証拠の強さを示しているだけで、リスク(危険度)の大きさを示しているわけではない。同じグループ1に分類されていても、加工肉が喫煙やアスベストと同等の発がんリスクがあるわけではない」と指摘する。

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