産経ニュース

【高橋昌之のとっておき】河野洋平氏に安倍首相の70年談話に論評する資格があるのか? 

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【高橋昌之のとっておき】
河野洋平氏に安倍首相の70年談話に論評する資格があるのか? 

日本記者クラブで会見する河野洋平元衆院議長(元官房長官)=6月9日、東京・内幸町(栗橋隆悦撮影)

 8月28日付の産経新聞と毎日新聞の政治面の記事を見て驚きました。その記事とは、河野洋平元衆院議長が同月27日に大阪市のホテルで開かれた「毎日フォーラム」で講演し、安倍晋三首相が同月14日に発表した「戦後70年談話」について、「少なくとも日中、日韓関係改善のきっかけにはならないと言わざるを得ない」と批判したというものです。

 安倍首相の談話については後で論評しますが、それ以前の問題として、河野氏には批判する資格はありません。というのは、河野氏が官房長官当時に慰安婦問題に関する「河野談話」を出し、記者会見の場で何の根拠もなく、「強制連行があった」との見解を示したことによって、日本は国際的に「レイプ国家」などと批判され、中韓両国はこの問題を外交カードにして日本に謝罪を求め続けてきたからです。

 つまり、中韓両国との関係を現在のように悪化させた張本人は、ほかでもない河野氏なのです。その河野氏が、安倍首相の談話について「関係改善のきっかけにはならない」などと批判したことに、私は憤りさえ覚えます。

 河野氏は講演で、対中関係について「(中国の)国内では相当抑制している。いつまで我慢できるか、多少心配している」、対韓関係については「(談話で韓国について)ほとんど触れられていない。安倍内閣が(韓国)を重視していないことが出てきてしまった。韓国は残念な思いをしているのではないか」とそれぞれ述べました。

 今回の安倍首相の談話について、中韓両国は従来のような厳しい批判はほとんどしていません。朝日新聞が21日付の朝刊で掲載した駐日韓国大使のインタビューでも、大使は「物足りない部分がある」としながらも「全体として見れば首相が努力した跡がある」と評価したそうです。

「ニュース」のランキング