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【iRONNA発】誰が「佐野研二郎」を殺すのか? 捜査の手緩めぬネットの人々

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【iRONNA発】
誰が「佐野研二郎」を殺すのか? 捜査の手緩めぬネットの人々

五輪エンブレムに関する記者会見で説明する、エンブレム制作者の佐野研二郎氏 =5日午前、東京都港区(荻窪佳撮影)

 オリンピックのエンブレムからサントリーのトートバッグに至るまで、佐野研二郎氏を取り巻くデザイン疑惑が絶えない。しかし、それを追求しているのが、マスメディアではなく、ネット上における無数の無名の人々だ。彼らはなぜ、そこまでしてネット上の捜査の手を緩めないのだろうか?(iRONNA

 新国立競技場の建築費用の疑惑に始まり、その疑惑の空気をまるごと継承してしまったのが、佐野氏のデザインしたオリンピックエンブレムだ。まさに2020年東京オリンピックは疑惑に呪われていると言っても過言ではない。ベルギーのリエージュ劇場のロゴをデザインしたオリビエ・ドビ氏の元にデザインが似ていると伝えたのは友人だった。当初、ドビ氏のコメントは「第一印象は、偶然としか思えませんでした。僕と同じアイデアを持っている、日本人デザイナーがいるんだなと」という穏やかなものだった。そして、スペインのデザイン事務所からも、東日本大震災の復興支援で寄付を募るために作ったデザインとも似ているという指摘が登場した。海を越えて伝わる情報も、電波や紙の時代では、希少であったが、ネットが介在することによって、言語の壁はあれど、距離の壁はほとんど、なくなったのだ。

 単なるアルファベットという、たった26文字しかないデザインエレメントの組み合わせで重複する可能性があってもおかしくないデザイン領域の世界。佐野氏は記者会見にのぞみ、盗作の疑惑は「事実無根」と宣言した。本当は、佐野氏は1人でその責任を負う必要はない。コンペで選ばれたのだから、そのエンブレムを選んだ選考会のメンバーやオリンピックの責任者も共に出席すべきだった。今回の東京オリンピックが呪われている原因は、それらが決定されるプロセスが社会に可視化されておらず、密室でおこなわれてきた経緯がある。このソーシャルメディア時代は、社会から承認を得るためには、すべてのプロセスを公開していかなければ納得されないという大衆側による、いわば「逆規制型の衆人環視社会」となっていると筆者は考えている。今までのマスメディア主導の世論形成とは全く事情が異なっているのだ。

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