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【番頭の時代】第4部・永田町のキーマン(1)「これは政治の意思だ!」 人質事件で見せた統率力 菅義偉官房長官(上)

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【番頭の時代】
第4部・永田町のキーマン(1)「これは政治の意思だ!」 人質事件で見せた統率力 菅義偉官房長官(上)

記者会見に臨む菅義偉官房長官=26日、首相官邸(酒巻俊介撮影)

 「総裁選はどうするの?」。こんな電話が最近、いわゆる非主流派の議員にかかってくると噂されている。電話の主は内閣官房長官の菅(すが)義偉(よしひで)。首相の安倍晋三(自民党総裁)の再選がかかる9月の自民党総裁選を目前に控えたこの時期、噂にはどうしても尾ひれがついて永田町を駆け巡る。

 「菅さんは首相の無投票再選を狙っている」

 「敵に回すとやっかいな二階さん(俊博総務会長)とも手を組んだらしい」

 その真偽は不明だ。しかし、総裁選は噂の通り、安倍の無投票再選の流れが定着しつつある…。

◇ ◇ ◇

 安倍政権の大番頭と称され、半ば畏怖される存在にまでなった菅。その菅が今も、「あれを乗り越えたのが大きかった」と振り返るシーンがある。

 平成25年1月16日、アルジェリアの天然ガス精製プラントで武装勢力による襲撃事件が発生。施設で働く外国人が武装勢力に拘束され、アルジェリア軍による救出作戦の末、日本人10人が犠牲になった。いわゆるアルジェリア人質事件だ。

 結末は痛ましいものとなってしまったが、事件の最中、菅はある決断を下す。

 「すぐに現地に政府専用機を飛ばしてほしい」

 菅は官邸の執務室で役人にこう指令を飛ばした。邦人救出のため、できることは何でもやる-。日本政府としての決意表明だった。

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