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【話の肖像画プレミアム】岸朝子(91)=食生活ジャーナリスト=「まずい」とは決して言わず…

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【話の肖像画プレミアム】
岸朝子(91)=食生活ジャーナリスト=「まずい」とは決して言わず…

(大西正純撮影)

 バリバリ働いていたときは夜、1人でふらふら食べ歩いて、「今日はこんな店を見つけた」なんて言っていました。そんな食べ歩きを通じて、何人もの料理人と知り合いました。それで番組のプロデューサーから依頼されて、初代の「和の鉄人」だった道場六三郎さんや中華の陳建一さんら料理人を紹介したのです。

 〈料理人同士の対決を打ち出した同番組には、料理の腕前だけでなくタレント性のある顔ぶれが起用され、料理人ブームが起きた

 六さん(道場さん)とは、ご自分のお店を出される前からのお付き合いです。おいしいだけではなく親切で、人のもてなし方がうまいわね。陳さんとも、やはり長いお付き合いでございます。「日本の四川料理の父」と呼ばれるお父さんの建民さんと仲が良かったのです。おいしゅうございますよ。フレンチの石鍋裕さんもね。

 最初は料理人の紹介だったのが、そのうちに審査員として出演してほしいという依頼があり、私も出ることになったのです。人生は思いがけないものですね。番組に対して、料理を勝負にしたことに批判もありましたが、料理人の地位向上につながったと思います。

 〈料理記者時代の初期に、モノクロ写真の料理のおいしさを文章で伝えるために表現を工夫した経験が、盛り付けや香り、歯触りなど具体的な批評につながった

 番組では、せりふに気を付けていましたよ。いただいた料理の中には、もう少し手をかけた方がいいと思うような料理もありましたが、「まずい」とは言わず、味以外のいいところを探してうまく表現していました。

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