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【近ごろ都に流行るもの】「どぶろく」密造酒イメージ薄れ“特区”でブームに ネットにはレシピも…

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【近ごろ都に流行るもの】
「どぶろく」密造酒イメージ薄れ“特区”でブームに ネットにはレシピも…

4年前に東京都港区芝に設立された「若松屋 東京港醸造」(野村成次撮影)

 密造酒のイメージの強かった「どぶろく」の人気が高まっている。簡単にいうと、清酒を絞る前のもろみ酒。発酵によるサラリとした甘さと酸味、粒々した食感が実は女性好みの味だった!? 清酒よりも比較的低アルコールで、ビタミンB群や必須アミノ酸が摂取できることから“和の健康酒”のイメージも広がる。都心では約1世紀ぶりに醸造所が再興されている。(文・重松明子、写真・野村成次)

 涼しげなシャンパングラスに注がれた生のどぶろくを一口。冷たい口当たり、フルーティーで上品な甘酸っぱさ、微発泡の炭酸が心地よい…。

 伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店と銀座店は7月、夏のお酒として初の「どぶろくフェア」を開催。全国6蔵15アイテムをそろえ、現在は品切れもあるが引き続き販売を続けている。アルコール度数6~13%、600~720ミリリットル瓶で千円台が中心だ。

 「甘酒の進化形として着目した」と三越伊勢丹食品統括部の針替孝之さん(28)。平成15年からの構造改革特区制度による規制緩和(どぶろく特区)で、高品質などぶろくが各地でつくられるようになったことがベースにある。針替さんは「年配者以外にはマイナスの先入観はない。フェア中は30~40代女性を中心に新宿だけで一週間で約200本が売れる上々の反応。成長が期待できる」。

 「どぶろくと聞いただけで『戦後の粗悪な密造酒』との拒否反応にも遭いました。しかし、百貨店で扱っていただけたことで理解が進んだ」と語るのは、4年前に港区芝に設立された「若松屋 東京港醸造」の斉藤顕吉さん(32)だ。

 斉藤家は文化9(1812)年から明治42(1909)年まで、この地で酒造業「若松屋」を営んでいた。幕末には薩摩藩の出入り商人となり、西郷隆盛が飲み代がわりに残したとされる書などが残されている。顕吉さんの父親で社長の俊一さん(61)は、「男子の跡取りが途絶え廃業した後は食堂、雑貨商を続けてきたが、7、8代目にあたるわれわれで若松屋を再び、との夢があった」。

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