産経ニュース

【外交・安保取材の現場から】世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【外交・安保取材の現場から】
世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」

海上自衛隊の硫黄島沖での機雷掃海訓練。海面に仕掛けられた機雷を爆破すると轟音とともに約100メートルの水柱が上がった=6月24日、東京都小笠原村の硫黄島(松本健吾撮影)

 海自の掃海能力には、歴史的な経緯が深く関係している。終戦直後、日本の周辺海域は旧日本軍が防御のために敷設した機雷5万5000個に加え、大陸からの物資や食料を遮断する米軍の対日飢餓作戦でまかれた機雷1万2000個とで埋め尽くされていた。

 これを取り除くため、昭和60年まで主要航路の掃海活動を重ね、約7000個の機雷を処分した。この間、79人の殉職者を出している。現在でも港湾工事前の潜水調査や磁気探査で残存機雷が発見されることがあり、その都度、海自は粛々と処分している。

 1950年には朝鮮戦争が勃発。日本は掃海艦艇33隻を派遣し、29個の機雷を処分した。このときの献身的な掃海活動が連合国の対日不信を解き、日本の早期独立の一助になったともいわれる。

 こうした積み重ねが、海自の機雷掃海能力を磨き上げた。近年ではバーレーンやハワイ、ニュージーランドなどで行われる他国との共同訓練にも積極的に参加し、高い練度を維持している。

 ある海上自衛官は、安保関連法案成立後のホルムズ海峡での機雷掃海について「能力的には難なく可能だ」と断言する。ただ、こうも続ける。

 「われわれの任務が集団的自衛権か個別的自衛権かは政治が決めることだが、国民の理解だけは必要だ」

(政治部 石鍋圭)

このニュースの写真

  • 世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」
  • 世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」
  • 世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」
  • 世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」
  • 世界に誇る海自の機雷掃海能力 戦後70年のノウハウ生かし ホルムズ海峡掃海も「難なく可能だ」

「ニュース」のランキング