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【アメリカを読む】バグダッドまで100キロに迫ったイスラム国 陥落を危惧する声強まるも、オバマ大統領の腰は重く…

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【アメリカを読む】
バグダッドまで100キロに迫ったイスラム国 陥落を危惧する声強まるも、オバマ大統領の腰は重く…

イラクのラマディが「イスラム国」に制圧されてから4日後の5月21日、ホワイトハウスで閣議に臨む(左から)ジョン・ケリー国務長官、バラク・オバマ大統領、アシュトン・カーター国防長官。バグダッド陥落の可能性さえ論じられるようになった今なお、大統領の腰は重い=ワシントン(AP)

 ただ、オバマ政権がイスラム国掃討作戦で場当たり的な対応を繰り返してきたのも事実だ。今春にもイラク北部の要衝モスル奪還作戦に着手する予定だったが、イラク側の準備が整っていないことなどから先送りされている。ラマディ制圧を受け、作戦の重点をモスルからラマディに移す方針だ。

身内からも介入強化圧力

 「イラクで負けているとは思わない。戦術的後退であることは間違いない」

 オバマ氏はラマディ陥落後、米誌アトランティックのインタビューにこう答えた。オバマ氏としては、戦術レベルでは後退したものの、イラク側に武器供与や訓練を施し、有志連合はあくまでも支援に回るという自らの戦略自体は正しいと強調する狙いがあった。

 ただ、オバマ政権で国防次官を務め、長官就任を固辞したミシェル・フロノイ氏(54)は、CNN番組で「戦略への資源投入が足りない。イラク軍の訓練や助言により多くの要員を投入し、火力による支援も増強する必要がある」と述べた。

 イスラム国掃討作戦をめぐっては、1万人規模の部隊派遣を主張するジョン・マケイン上院軍事委員長(78)ら野党・共和党議員からだけではなく、フロノイ氏らかつての「身内」からも、オバマ氏に介入強化を求める圧力が強まっているのが実情だ。(ワシントン支局 加納宏幸)

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