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【アメリカを読む】バグダッドまで100キロに迫ったイスラム国 陥落を危惧する声強まるも、オバマ大統領の腰は重く…

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【アメリカを読む】
バグダッドまで100キロに迫ったイスラム国 陥落を危惧する声強まるも、オバマ大統領の腰は重く…

イラクのラマディが「イスラム国」に制圧されてから4日後の5月21日、ホワイトハウスで閣議に臨む(左から)ジョン・ケリー国務長官、バラク・オバマ大統領、アシュトン・カーター国防長官。バグダッド陥落の可能性さえ論じられるようになった今なお、大統領の腰は重い=ワシントン(AP)

 ラマディ陥落を受け、米政府はイラクに供与する携行式ロケット砲を1000基から2000基に増やした。ただ、それを使う現地部隊の士気に信頼を置けないことが、南ベトナム軍が潰走を続けた末のサイゴン陥落が引き合いに出される理由だろう。

「失敗」との認識変えず

 米国によるイラク政府への支援をめぐる論争に火をつけたのは、アシュトン・カーター国防長官(60)による米CNNテレビのインタビューでのラマディ陥落に関する発言だ。

 「イラク軍は明らかに戦う意思を見せなかった。数の面で敵をはるかに上回っていたが、戦わずして撤退した」

 米国はこれまで有志連合による空爆をはじめ、武器供与、訓練を通じて支援を続けてきただけに、イラク軍が大量の武器を放置したまま撤退したことに怒り心頭だ。

 カーター氏の発言に不快感を示したイラクのハイダル・アバディ首相(63)に対し、ジョー・バイデン米副大統領(72)が電話をして、火消しに乗り出したものの、米政府はイラク軍が「失敗」を犯したという認識そのものは変えていない。米国務省のジェフ・ラスキー報道部長も記者会見で「イラク当局者も軍の指揮、計画、増強が機能しなかったことは認識している」と語った。

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